「スーパーに行くと陰のものばかりなので、日本人は、日々、脳の機能が低下しているということになりますね」と町会長。

「おっしゃる通りです。陰のものを食べなくても、年を取ると脳の機能は低下しますが、食べれば急激に低下します。」

「衣食住を全て陽にしても、脳の機能低下は防げないのでしょうか」と町会長。

「目や歯、爪、大便が陰のため、経絡の連鎖の進行が加速するので、脳を含めた身体の急激な老化を止めることができません。また、年を取ると脳細胞の数が少なくなるのは、科学的事実です。脳の機能が低下してしまうと、若返りや肥田式もうまく行きません。」

「脳の機能が低下していると、肥田式もうまく行かないのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。ですから、肥田式ができる人は陰陽が分かる人に限られます。」

「しかし、陰陽が分かる人は少ないですよね」と町会長。

「おっしゃる通りです。しかし、イノシシは陰陽が分かるようです。」

「猫にも陰陽が分かる猫がいるということでしたが、イノシシも陰陽が分かるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。孟宗竹は人間にとって陽で、タケノコは陰です。イノシシが異常に孟宗竹を恐れるので、PCの画面にイノシシと孟宗竹を別々に画像検索して、表示し、陰陽の関係をチェックしてみたら、孟宗竹はイノシシにとっては陰です。太くて長く、美しい円柱形をしているので、極めて強い陰になります。」

「陰陽が分かれば、孟宗竹がイノシシにとっては陰であることが確かめられるのでしょうか」と町会長。

「陰陽が分かるだけでは確かめることができません。古代治療師系の超能力が必要です。」

「古代治療師系の超能力と言いますと?」と町会長。

「分かりやすく言うと、漢方薬の知識がないのに、野原に生えている薬草を見ただけで、自分や他人に対して、どういう効果があるか分かる能力です。」

「すごい能力ですね。そんな能力を持っている人は滅多にいないのではありませんか」と町会長。

「食べ物を見ただけで毒なのか薬なのか見分ける能力は、人間にもあったが、退化してしまったと推定しています。」

「要するに、猫やイノシシが陰陽が分かるのは、餌となる動物や植物を見ただけで、自分の体に合っているか合っていないかが分かる能力があるためですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。人間のように複雑な言語を操って情報を交換できる動物はいませんから、食べ物を見ただけで自分の体に合っているか合っていないかが分からなければ、長生きすることはできません。」

「なるほど。陰陽が分かるというのは、野生の動物が生き延びるのに必要な基本的な能力だとお考えなのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。古代治療師系の超能力というのは、食べ物の陰陽が分かる能力が他人に対しても適用できるように進化したタイプの人間だと考えています。」

「人間が漢方薬を作ることができたのは、そういう能力を持った人がいたからなのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。現代社会においても、そういう能力を持った人はいます。」

「味の素の食品のことですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。味の素の食品は、陽であるだけでなく、薬効まで考えています。重役の中に古代治療師系の超能力を持った人がいなければ不可能です。」

2020/2/8